カリフォルニア州、レジ袋禁止法成立へ 全米初
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【9月5日 AFP】米カリフォルニア(California)州で4日、ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)州知事が使い捨てレジ袋の使用を禁止する法案への署名を明言し、カリフォルニアは店頭で渡すポリ袋を禁止する全米初の州となることが確実となった。
前月29日に州議会を通過した法案は、成立までブラウン知事の署名を残すばかりとなっていた。知事は9月末までに署名を済ませる必要がある。
米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)などの報道によると、ブラウン知事は州知事選の対立候補である共和党のニール・カシュカリ(Neel Kashkari)氏とのテレビ討論でポリ袋禁止法案に「署名するだろう」と述べた後、「なぜ署名するのか説明しよう。ポリ袋を禁じている都市は約50あり、それぞれが独自の禁止ルールを敷いている。それが大きな混乱を引き起こしている」と説明。さらに「これは妥協だ。環境のニーズと経済のニーズ、そして商店側のニーズも考慮しての結果だ」と付け加えた。
法案が成立すれば、カリフォルニア州の一般商店や薬局で2015年7月1日以降、コンビニエンスストアや酒店では2016年7月1日以降、使い捨てのポリ袋が姿を消すことになる。代わりに店側は、顧客に紙袋もしくは再利用レジ袋を10セント(約11円)で提供できる。
環境保護活動家らが推進する同様の条例は、ロサンゼルス(Los Angeles)やサンフランシスコ(San Francisco)市で、すでに採用されている。
共和党は中小商店ビジネスへの政府の過剰介入を、ポリ袋製造業者らは失業などを理由にレジ袋禁止法案に反対していた。(c)AFP