【9月5日 AFP】マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」向け写真共有サービス「Twitpic」は4日、今月25日をもってサービスを終了すると発表した。ツイッター側から、商標登録の出願を放棄しなければツイッターへの接続を遮断すると通告されたためだという。

 2008年にサービスを開始したTwitpicは、ツイッターが11年に自前の写真共有機能を追加する前から、ツイッター利用者が写真を投稿することを可能にしていた。

 Twitpicの創業者ノア・エバレット(Noah Everett)氏は、ツイッターからの要求は予想外で、サービスを終了する以外に選択肢がなかったと語った。

「2、3週間前にツイッターから当社の法務部門に対し、商標出願を取り下げるよう要求があり、さもなければツイッターのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)への接続を失うことになるだろうと通告された。Twitpicは08年から運営しており、(米特許商標局への)商標登録出願は09年から行っているので、われわれはショックを受けた」とエバレット氏は述べている。

 さらに同氏は自らのブログで「残念ながら、われわれが正当に当社のものだと考える商標を維持するために、ツイッターのような大企業(からの要求)をしのげるだけのリソースが当社にはないため、Twitpicの終了を決断した」と明かしている。

 Twitpicによると、利用者にはこれまで投稿した写真や動画をエクスポートできる措置を取るとしている。(c)AFP