仏大統領との関係を暴露、元「ファーストレディー」が回顧録
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【9月4日 AFP】激しい情熱、騒動を巻き起こした別離、そして和解に向けた必死の努力──フランスの元「ファーストレディー」が初めて、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領との嵐のような関係について、秘密を暴露した。
極秘で執筆され、内容がリークされるのを恐れてドイツで印刷された回顧録の中でバレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さんは、大統領との関係の浮き沈みについて語っている。国民の間ではすでに記録的な低水準となっている同大統領の支持率だが、さらなる暴露は、大統領を一層苦しめることになるかもしれない。
3日発売の仏写真週刊誌「パリ・マッチ(Paris-Match)」と仏夕刊紙ルモンド(Le Monde)に掲載された回顧録の抜粋によると、破局は、女優のジュリー・ガイエ(Julie Gayet)さんと大統領の不倫スキャンダルが発覚した今年1月、大統領の寝室で訪れた。
回顧録でトリルベレールさんは、その時の出来事について次のように振り返っている。
「ひどい衝撃を受けた。そんな話は聞きたくもなかった。私はバスルームに駆け込み、睡眠薬が入った袋をつかんだ」
「フランソワが後を追ってくる。袋を取り上げようとする…睡眠薬がベッドや床に飛び散る…私はできるだけ薬を飲み込む。眠りたい。これから起こることに耐えたくない…私は意識を失った」
さらに回顧録によると、「大統領は実際には貧しい人たちを嫌い、冗談めかして『歯なし』と呼んでいた」という。
また、パリ・マッチに掲載された抜粋によれば、トリルベレールさんは交際を開始した当初のオランド氏との関係について「刺激的」だったと語る一方で、権力の座に近づくにつれてオランド氏は人が変わり、「人間味を失っていった」とつづっている。
オランド氏がエリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)のドアの鍵を手に入れるために活動する中、オランド氏の周囲に集まってきた連中にトリルベレールさんはいら立ちを募らせていったという。
一方、同誌は破局後について、大統領は別れたことでトリルベレールさんへの情熱を取り戻したようだったとも暴露した。大統領はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領やウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領との会談の合間を縫ってまで、「多い日には1日に29通」もの「情熱的な」テキストメッセージを送ったという。
トリルベレールさんは、「大統領は必ず私を取り戻すと言ってきた。まるで私が選挙であるかのように」と述べている。(c)AFP/Richard CARTER