アルカイダ、インド亜大陸に支部創設を宣言
このニュースをシェア
【9月3日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者は3日、インド亜大陸での同組織の闘争を率いる支部の創設を宣言するビデオメッセージを公開した。
米民間情報機関SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)がイスラム過激派系ウェブサイトで発見したビデオメッセージの中でザワヒリ容疑者は、同地域のイスラム教徒を分断している「人為的境界線」を新設支部が「粉砕」するだろうと述べている。
アルカイダはアフガニスタンとパキスタンで活動しているが、新設の「カイダト・アルジハード(Qaedat al-Jihad)」支部はその武力闘争をインド、ミャンマーとバングラデシュに展開するとされる。ザワヒリ容疑者は「この組織は今日できたものでなく、インド亜大陸のイスラム聖戦士をひとつにまとめる2年以上の神聖な努力の賜物」と語った。
アルカイダは、創設者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者が2011年5月に米特殊部隊により殺害されて以降、アフリカやアラビア半島の分派組織や、イラクやシリアで活動するイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の影に隠れるようになった。
アルカイダは現在も西側諸国にとって脅威とみなされているが、2001年9月11日の米同時多発テロを実行して以降、同様の劇的なテロ攻撃を再び成功させるには至っていない。(c)AFP