ロシアと「恒久的停戦」で合意、ウクライナが発表
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【9月3日 AFP】ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は3日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とウクライナ東部における「恒久的停戦」で合意したと発表した。
ポロシェンコ大統領府は声明で、プーチン大統領との電話会談で「(ウクライナ東部の)ドンバス(Donbass)地方における恒久的停戦で合意に達した」と述べ、「和平の樹立を助ける手順について合意がなされた」と付け加えた。
だが、親ロシア派の武装勢力の指導者らがこの合意に従い、武装組織を解散するかどうかはわからない。
プーチン大統領は、ウクライナ東部での戦闘への関与を否定し、親ロシア派に代わって交渉することはできないと主張していたが、停戦の合意により、プーチン大統領が戦闘に直接関与しているとの西側の疑いが確証されたようにみられる。
一方、ロシア側は3日、プーチン大統領とポロシェンコ大統領が危機をめぐって「意見を交換した」とだけ述べ、なんらかの打開策で合意したことを示唆する内容は発表しなかった。
ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は「この困難な危機で可能な出口について、両国大統領の観点はかなりの度合いで重なっている」と述べた。
電話会談は、ロシアの好戦的な姿勢を受けて西側の保護を求めている北大西洋条約機構 (NATO) 加盟国のエストニアに、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が到着した数時間後に行われた。
28か国が加盟するNATOは英ウェールズ(Wales)で4日に行われる会議で、4000人規模の部隊創設で合意する見通し。これは東欧におけるロシアの軍事行動に対する配備を2日以内に行うことができる部隊となる。(c)AFP/Dmitry ZAKS and Jérôme CARTILLIER in Tallinn