【9月2日 AFP】英国からの独立の是非を問う歴史的な住民投票まで3週間を切ったスコットランド(Scotland)で、独立を支持する人の割合が増えたことが、1日に発表された最新の世論調査結果で明らかになった。

 英世論調査会社YouGovが1063人を対象に8月28日から9月1日にかけて行った調査によると、スコットランド独立に「イエス」との回答は47%、独立に反対する「ノー」との回答は53%だった。どちらに投票するか「未定」との回答は含まれていない。

 先月29日に英市場調査会社サーベイション(Survation)が発表した調査結果で、独立支持派を率いるスコットランド行政府のアレックス・サモンド(Alex Salmond)首相がテレビ討論で堂々たる議論を展開したことを受けて独立賛成陣営が優勢になったことが示されていたが、今回も同様の結果となった。

 両陣営の支持率は、8月中旬に行われた前回のYouGovの調査では反対派が14ポイントリードしていたが、今回の調査でその差は6ポイントにまで縮まった。

 YouGovが8月上旬に実施した調査では独立賛成が39%、反対が61%だったが、8月中旬に実施した調査では独立賛成が43%、独立反対が57%と、独立を支持すると答えた人が大幅に増えていた。

 今回の調査結果について独立支持運動を展開する「イエス・スコットランド(Yes Scotland)」は、今月18日の投票日が近づくにつれて同陣営が勢いを得ていることを反映したものだと自信を示した。

 一方、独立に反対するグループ「ベター・トゥギャザー(Better Together)」側は、調査結果は「依然として英国残留を望む有権者が多いことを示したものだ」と述べた。(c)AFP