リベリア首都の病院で医療従事者がスト、エボラ感染防護具求める
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【9月2日 AFP】西アフリカ・リベリアの病院で1日、医療スタッフらが賃上げとエボラ出血熱感染から身を守る防護具の支給を求めてストライキを開始した。今年に入ってから西アフリカではエボラ出血熱で1500人以上が死亡しており、このうち700人近くがリベリアでの死者だ。
医療スタッフらがストに入ったのは、首都モンロビア(Monrovia)にある同国最大規模のジョン・F・ケネディ(John F Kennedy)病院。ストに突入した医療スタッフの代表ジョン・トゥグベ(John Tugbeh)氏は、防護服などエボラ感染を防ぐ「個人用防護具(PPE)」が支給されるまでスタッフは医療現場に戻らず自宅待機を続けると語った。同氏は、同病院ではエボラ出血熱の流行発生後も感染を防ぐ用具や衣服が一切支給されなかったために、多くの医師がエボラウイルスに感染したと指摘する。
西アフリカのエボラ出血熱による死者のうち10%近くを医療従事者が占めており、医療従事者の死亡率は非常に高くなっている。ジョン・F・ケネディ病院は、エボラ患者の治療に当たっていた医療スタッフに複数の死者が出たため、今年7月に一時的に閉鎖されていた。(c)AFP