【9月1日 AFP】イラクで一部地域を制圧したイスラム武装勢力と、その地域を奪還しようとするイラク軍の戦闘による8月の死者は1420人に上ったと1日、国連が発表した。また同月の負傷者数は少なくとも1370人だった。

 国連イラク支援ミッション(UNAMI)によると、首都バグダッド(Baghdad)西方のアンバル(Anbar)州の数字は、戦闘は発生したが政府の支配下になく状況の確認が難しいため含まれていないという。

 イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」を中心とする武装勢力は今年6月、政府軍を圧倒してイラク国内の5つの州を支配下に収めた。しばらく停滞期間が続いた後、8月初旬に北部で攻撃を再び活発化させた武装勢力は、クルド人部隊をクルド自治区の首府まで撤退させた。数十万人が避難民となり、米政府を空爆に向かわせるきっかけとなった。(c)AFP