【9月1日 AFP】米連邦捜査局(FBI)出身で現在、米下院情報特別委員会(House Intelligence Committee)の委員長を務めるマイク・ロジャース(Mike Rogers)議員が8月31日に放映された米ニュース番組で、シリアで活動するイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の戦闘員たちと接触したことがある米国人は数百人に上るとの見解を語った。

 米放送局FOXの番組「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に出演した共和党のロジャース議員は「一度でも(ISの戦闘員たちと)移動したり、彼らに合流したり、一緒に訓練を受けたことのある(米国人の)人数は数百に上っているだろう。漂流して戻ってきた者も、欧州へ渡った者もいるだろう」と述べた。

 これまで米国務省では、シリアに渡航してISのような過激派勢力に合流した米国人は100人程度とする推算を発表したことがある。米当局は前週、ISの一員として戦闘に加わっていた人物が今月、シリアで死亡したことを確認している。

 またロジャース氏は、英国人500人、カナダ人数百人もシリアに渡航したことがあるとみており、これらの国が発行する旅券を所持している人物は、ビザ(査証)なしで米国に入国可能な点も懸念されると述べた。(c)AFP