【9月1日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相率いる新政権は、仕事嫌いで有名な同国の公務員らの間に根付く常習的な無断欠勤に対策を講じようと、出退勤の記録をオンラインで管理する計画を進めている。同国紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)が8月29日、報じた。

 同紙が「革命的措置」として報じたところによると、政府は各官庁の職員がそれぞれに提供されているコンピューターの前に実際に座っているかどうかを大臣らが監視できるようにするための特別なコンピューター・システムを開発中だ。

 インドの公務員は以前から、遅刻や長すぎる昼休みのほか、勤務時間中にゴルフに行ってしまうことなどで知られている。香港(Hong Kong)に拠点を置くコンサルティング会社、ポリティカル・アンド・エコノミック・リスク・コンサルタンシー(Political and Economic Risk Consultancy)がアジア主要国の官僚について先ごろ実施した調査では、インドは最悪の評価を受けた。

 モディ首相は今月行った独立記念日の演説で、5月の総選挙で圧勝し首都ニューデリー(New Delhi)に入って以降、権力の中心の実情を目の当たりにして大きなショックを受けていると発言している。同首相は就任以来、予告なしでの各省庁への視察を続けている。

 無断欠勤が発覚することを恐れた公務員らの勤務態度は既に大幅に改善しており、平日のニューデリー(Delhi)周辺のゴルフコースは、すっかり人影もまばらになっているという。(c)AFP