【8月27日 AFP】理化学研究所(Riken)は27日、STAP細胞が存在するかどうかを確認する検証実験の中間報告を発表し、実験の再現に成功していないことを明らかにした。

 日本の科学界を震撼させたSTAP細胞論文の不正問題を受けて理研は4月、小保方晴子(Haruko Obokata)ユニットリーダーらが今年初めに発表した研究を独自に検証する実験を開始した。だが、実験の再現ができなかったことで、STAP細胞の存在はさらに疑わしいものになった。

■22回実験

 理研は中間報告書の中で「これまで22回の実験」を行ったものの「(小保方氏の)論文に報告されたような細胞塊の出現を認めることはできなかった」と述べた。

 7月以降、小保方氏も加わり、実験結果の再現に取り組んでいる。

 記者会見した理研の相澤慎一(Shinichi Aizawa)特別顧問は、今後の研究チームの活動について、条件を変えて実験を続けるとともに小保方氏自身が得たデータを検討していると述べた。(c)AFP/Harumi OZAWA