【8月26日 AFP】米政府高官は25日、米国がイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」を標的とした空爆への準備として、シリア領空内に偵察機を送る予定であることを明らかにした。

 同高官が匿名を条件に語ったところによると、シリアに派遣予定の偵察機には無人機も含まれる。偵察飛行の目的は、イスラム国の動向についてのより正確な情報の入手という。

 飛行計画を最初に報じた米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は、米偵察機が「近いうちに」シリア領内を飛行するとしている。シリアとイラクの広域を掌握したイスラム国に対しては、米軍は既にイラクで2週間以上前から限定的な空爆を実施している。

 WSJによると、中東に展開する米部隊を統轄する米中央軍(US Central Command)が、シリアにおけるイスラム国攻撃を視野にいれた情報収集のためだとして、偵察機の増強を要請した。衛星や情報提供者を通じてこれまでに入手したものを補完する情報を、偵察機が収集する見通しだという。(c)AFP