【8月25日 AFP】フランスの経済相が前週、現政権の政策を公然と批判したことを受け、フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は25日、マニュエル・バルス(Manuel Valls)首相に新内閣の組閣を命じた。わずか5か月の間に2度目の内閣改造となり、オランド政権は新たな危機に直面している。

 オランド大統領率いる与党・社会党は、フランス経済を停滞から脱出させることに苦心する中、左派寄りの党員たちと、バルス首相はじめより中道路線への転換を図ろうとする党員間の内紛で分裂している。新内閣の顔ぶれは26日に発表される見込み。

 仏大統領府は新内閣組閣の指示について理由を発表していないが前週、アルノー・モントブール(Arnaud Montebourg)経済相が、欧州連合(EU)内でドイツがこだわる厳格な緊縮政策と仏経済の方向性を厳しく批判したことが、バルス首相を憤慨させていた。(c)AFP/Marianne BARRIAUX