【8月25日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で24日、イスラエル軍が実施した空爆により、母子5人を含む少なくとも16人が死亡した。ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はこれに先立ち、同地区への攻撃は必要な限り続くと警告していた。

 イスラエル軍は声明で、この空爆によりガザ市(Gaza City)内を車で移動中だったイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の財政担当者モハメド・アルグール(Mohammed al-Ghul)氏が死亡したと発表。ガザの医療関係者も同氏の死亡を確認した。

 医療関係者らによると、その後のガザ北部への空爆でさらに母親1人とその子ども4人が死亡。24日の死者は、子ども6人を含む少なくとも16人となった。

 イスラエル軍の攻撃は、ガザ地区からのロケット弾攻撃の阻止を目標として先月8日に開始されたが、作戦の目標は後にハマスがイスラエルへの越境攻撃に使用しているトンネルの破壊にも拡大した。

 イスラエル軍は、24日に27回の爆撃を実施したと発表。一方、ガザ地区からは120発のロケット弾が発射され、うち1発がエルサレム(Jerusalem)上空で迎撃された。別の1発が家屋1軒を損壊したが負傷者は出なかったという。

 イスラエルの救急車サービスによると、イスラエルとガザ地区の境界にあるエレツ(Erez)検問所に向けパレスチナ側が行った攻撃により3人が負傷、うち少なくとも1人が重傷を負った。(c)AFP/Adel Zaanoun