【8月24日 AFP】広島市で起きた局地的な豪雨による土砂災害の死者は、24日までに50人に上った。行方不明者は38人となっている。

 史上最多の雨量を記録した豪雨による土砂崩れの発生から5日目を迎えた被災現場では、災害派遣要請を受けた陸上自衛隊の隊員や消防士、警察官など約3000人による行方不明者の捜索活動が24時間態勢で続けられている。しかし、23日夜からの捜索は24日未明に降り始めた雨のため、早朝になって一時中断された。NHKなどは、この雨で新たに山崩れが発生する危険が高まったと報じている。

 被災した地区では、山の斜面に建設された住宅数十棟が押し流された。住民約1700人は現在も、13か所の避難所に身を寄せている。

 広島市は依然、被災地の一部地域に出した避難指示を解除していない。また、これ以外の地域の住民およそ16万4000人にも、避難勧告が出されている。(c)AFP