日本のクジラ調査船、ロシア当局が検査 オホーツク海
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【8月22日 AFP】日本のクジラの調査船が無許可でロシア領海に侵入したとして、ロシア当局の検査を受けていることが分かった。
水産庁によると、ロシア極東サハリン(Sakhalin)島沖のオホーツク海(Sea of Okhotsk)を航行していた日本の調査船「第2昭南丸(Shonan-maru No.2)」(712トン)は15日、ロシア当局に露港への寄港を命じられた。
第2昭南丸は捕鯨船ではなくクジラを目視で調査していたが、事前に届け出た航路を変更したものの正式な手続きをとらずにロシアの領海に入っていた。同船には日本人乗組員19人とロシア人オブザーバー1人が乗っていた。
乗組員らは「任意の事情聴取」に応じており、日本政府は外交ルートを通じて検査の早期終了を求めているという。
ここ数年の日露関係は比較的、良好な時期が続いていたが、ウクライナのクリミア(Crimea)半島をロシアが自国に編入した3月以降、日本はロシアと対立する欧米諸国に歩調をあわせ対露制裁を行い、関係は冷え込み始めている。今月に開催予定だった北方領土問題をめぐる次官級協議も延期された。(c)AFP