週2回のインスタント麺で女性の健康リスク上昇、米研究
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【8月22日 AFP】ラーメンなどのインスタント麺を週に2回以上食べる女性は、高血圧、血糖値上昇、高コレステロールなどのリスクが高くなるとの研究論文が21日、米専門誌「Journal of Nutrition(栄養学ジャーナル)」に掲載された。
米ハーバード大学(Harvard University)の研究チームは今回の研究で、韓国全国健康・栄養調査(Korean National Health and Nutrition Examination Survey)の成人男女1万711人(半数余りが女性)のデータを分析した。
その結果、インスタント麺を1週間に2回以上食べる女性は、メタボリック症候群のリスクが68%高くなることが分かった。しかし男性にこの傾向はみられなかった。
メタボリック症候群は、心臓病や糖尿病のリスクを上昇させる一群の症状で、腰回りに脂肪が過剰に蓄積した状態もこの1つだ。論文は「インスタント麺の消費は、女性のメタボリック症候群の有病率増加に関連している。この傾向は、主な食習慣とは無関係だ」と指摘している。
つまり、女性が取っている食事が米、魚、野菜を中心とした伝統的な食事か、肉や揚げ物ばかりの食事かは問題にならないということだ。とにかくインスタント麺を週に2回食べれば、健康問題のリスクが高まるわけだ。
この影響が女性にのみみられ、男性にはみられない理由は分かっていない。ハーバード大のフランク・フー(Frank Hu)教授(栄養学・疫学)は、女性の方が男性より正確に食事内容を報告したためかもしれないし、もしくは女性の方が炭水化物、脂肪分、塩分などの影響を受けやすいからかもしれないと話している。
では、インスタント麺に関しては、どの程度の量が「食べ過ぎ」になるのだろうか。
フー教授は、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の取材に「月に1、2回なら問題にならない」と語っている。「だが週に数回は、間違いなく食べ過ぎだ」
(c)AFP