幸運なコアラ、人工呼吸と心臓マッサージで一命取り留める
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【8月22日 AFP】オーストラリア・メルボルン(Melbourne)郊外で、交通事故で負傷し意識不明で木から落ちたコアラが消防士らに救われ、人工呼吸などの蘇生措置を受けて一命を取り留めた。
幸運なこのコアラが救助されたのは、メルボルン郊外のラングワーリン(Langwarrin)。21日夜、車にひかれてけがをした動物が路上に横たわっているとの通報を受けて現場に急行した救急隊員が、安全な場所を求めて木の上に登っていたコアラを発見した。
そこで、コアラを木から下ろすために消防隊員が呼び出された。ラングワーリン地区消防局のショーン・カーティン(Sean Curtin)消防士は、「救助しようとしている間に、木の上でコアラが死んでしまったと思った」とフェアファックス(Fairfax)ラジオに語った。
「コアラは木から転落してしまったが、別の消防隊員が毛布でキャッチした」(カーティン消防士)
その場で野生生物当局のスタッフがコアラに人工呼吸を行い、救急隊員の1人が心臓マッサージを施した。カーティン消防士によれば、酸素吸入治療も行われたという。
消防士らによって「サー・チョンプスアロット(Sir Chompsalot)」と名付けられたコアラは、アニマリア野生生物保護センター(Animalia Wildlife Shelter)に運び込まれ、22日現在「健康状態は良好で食べ物も食べている」という。
野生動物保護NPO「ワイルドライフ・ビクトリア(Wildlife Victoria)」によると、同NPOが過去1年に受けた野生動物に関連した緊急通報は5万件以上で、そのうち1600件がコアラ。最も多かった通報理由は交通事故で、次がイヌによる攻撃だったという。(c)AFP