【8月22日 AFP】ウクライナ政府は21日、ウクライナ軍と親露派武装勢力との戦闘が続く同国東部でロシア軍の装甲車2台を奪取したと発表した。

 ウクライナ軍報道官のアンドリー・リセンコ(Andriy Lysenko)氏は、親露派武装勢力の2番目に大きい拠点ルガンスク(Lugansk)近郊で、ロシアの精鋭空挺師団の装甲車2台、および戦闘開始後に逃走した兵士についての文書を押収したと発表した。

 ロシア軍は この主張について馬鹿げているとしている。ロシア政府は親露派への武器の提供を否定している。

 ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領がベラルーシの首都ミンスク(Minsk)で来週、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領や欧州連合(EU)の関係者らと会談を行う準備を進めている中、ウクライナ政府の主張は緊張をあおることになりそうだ。

 親露派武装勢力が掌握する一連の町では地上戦が続いており、ウクライナ政府はこうした町にロシアからの物資を供給するルートがあるとみて、遮断する試みを再び本格化している。

 ドネツク(Donetsk)では21日、爆撃により2人が死亡。約4か月前の戦闘開始以来、死者の合計は2200人を超える。(c)AFP/Nicolas GAUDICHET with Galina KORBA in Kiev