米黒人射殺事件、州兵がファーガソンから撤収
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【8月22日 AFP】黒人青年のマイケル・ブラウン(Michael Brown)さん(18)を白人警官が射殺したことに抗議するデモが2週間近く続いていた米ミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)に18日から派遣されていた州兵が21日、撤収した。
武器を持っていなかったブラウンさんが今月9日に射殺されたことをきっかけに始まった抗議デモは、しばしば暴動に発展し、人種間の緊張をあおったが、ミズーリ州のジェイ・ニクソン(Jay Nixon)知事は、州兵の必要はなくなったと述べた。
黒人が多数を占めるこの町で行われた抗議デモに対する警察の対応は当初、デモの参加者らを一層攻撃的にさせた。一部の参加者らは、白人が大半を占める地元警察が必要以上に攻撃的な対応をとっているとして反発し、自らも武装した。
エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官は20日、ファーガソンを訪問してブラウンさんの両親と面会した。20日の逮捕者は前日19日の47人より大幅に少ない6人にとどまり、ファーガソンの緊張は20日夜までに和らいだもようだ。
警察官がデモ参加者や暴動に対して直接対応できるようにするため、州兵は警察司令部の警備といった極めて限定的な役割しか与えられていなかった。(c)AFP/ Robert MACPHERSON