「氷水チャレンジ」発案者、飛び込み事故で死亡
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【8月22日 AFP】難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療研究支援を目的とした運動「アイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)」の発案者の一人であるコリー・グリフィン(Corey Griffin)さん(27)が、先週末に飛び込み事故で死亡していたことが分かった。
グリフィンさんは、米マサチューセッツ(Massachusetts)州ナンタケット島(Nantucket Island)で16日午前2時(日本時間同日午後3時)ごろ、人気の飛び込みスポットとなっている波止場の建物から飛び込んだ。地元警察が発表した目撃証言によると、グリフィンさんは一度水面に浮上したが、その後再び水中に沈み、再度浮上することはなかったという。グリフィンさんは駆け付けた救助員によって救助され、救急隊員によって救命処置を施されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
金融業界で働いていたグリフィンさんは、友人がALSと診断されたことがきっかけで、「アイス・バケツ・チャレンジ」運動の立ち上げに協力するようになった。同島には、ALS研究への10万ドル(約1000万円)の寄付を募るために訪れていた。
この運動は、人々がALS研究に100ドル(約1万円)を寄付するか、氷水をかぶってその様子を撮影した動画をネットに投稿し、次の挑戦者を指名するというもの。米国では人気歌手のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)さんやジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領、マイクロソフト(Microsoft)創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏といった著名人が参加し話題となった他、英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ドイツなど世界各国で社会現象となった。(c)AFP