ブラジル総選挙に「オバマ」が出馬、通称の投票有効
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【8月20日 AFP】10月5日に投票が行われるブラジル総選挙に連立与党の一角、労働党(Partido dos Trabalhadores)から「バラク・オバマ(Barack Obama)」の異名を持つ候補が出馬する。
本名クラウディオ・エンリケ・ドス・アンジョス(Claudio Henrique dos Anjos)候補(45)は、オバマ米大統領と同じアフリカ系。今回の選挙で有権者が投票用紙に「バラク・オバマ」と書いても有効になることが、裁判所によって認められた。
同氏は自身のウェブサイトでは、クラウディオ・エンリケ・バラク・オバマと名乗っている。19日に正式に立候補を表明し、テレビ番組では短い持ち時間の中で簡潔に「バラク・オバマに投票を!」とアピールした。
ブラジルの選挙法では、候補者が選挙運動で使用したい呼称を選ぶことができる。ブラジルでは、著名人が実名よりも通称で知られていることが多い。
例えば、エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント(Edson Arantes do Nascimento)とは、同国の伝説的サッカー選手、ペレ(Pele)の本名だ。ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)前大統領は、通称の「ルラ」を本名に入れて改名した。
検察当局はドス・アンジョス氏が「オバマ」名を使うことを阻止しようとしたが、8月に入り裁判所が「害はない」として正式に許可した。10月の総選挙では大統領選をはじめ議会、州知事の選挙も行われる。(c)AFP