【8月20日 AFP】チェコで19日、新たな仮想通貨「チェコクラウンコイン(CzechCrownCoinCZC)」が取引を開始した。仮想通貨の人気は近年高まっており、なかでも2009年に創設された「ビットコイン(Bitcoin)」が最も有名だ。チェコクラウンコインも、このビットコインと似た特徴を持っているという。

 CZCプロジェクト代表のラディスラフ・ファイス(Ladislav Faith)氏はAFPの取材に「午後早く、試験的な運用として10万コインを市場に出した。コインの総数は1億枚で設定されている」と語った。

 仮想通貨にはさまざまな種類がある。多くは匿名での資金移動が可能で、ハードドライブに保管したり仮想的に保管したりすることができる。

 だが規制当局は仮想通貨に反対している。その理由として、統治する法的枠組みが不足していることや取引の不透明性、変動しやすく不安定な点を挙げている。投資家がだまされる事例が話題を集めたこともあり、欧州の金融規制当局は先月、域内の銀行に仮想通貨を取り扱わないよう呼び掛けた。

 ファイス氏は、CZCプロジェクトは金融当局と協力することに関心を持っていると語った。(c)AFP