米国会議員がFIBAに意見、ターバン着用禁止は「差別的」
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【8月20日 AFP】バスケットボールの国際試合で、シーク(Sikh)教徒の2選手がターバンを外すよう促されたことを受け、米国の国会議員2人が、国際バスケットボール連盟(FIBA)の方針変更を求める運動を起こしている。
19日、ジョー・クローリー(Joe Crowley)議員とアミ・ベラ(Ami Bera)議員の署名が入った手紙が、FIBAのイバン・マイニーニ(Yvan Mainini)会長宛てに送られ、その中で両議員は、FIBAの方針を「差別的」と表現し、ターバンは「信仰に必要不可欠なもの」と述べた。
「シーク教徒が、信仰に必要不可欠なターバンを巻いてFIBAの試合に参加することができないという報告を聞き、懸念を抱いている。差別的な方針を変更することを求める」
「バスケットボールは多くの人に愛されているチームスポーツで、歴史、文化、言語、宗教を超えて、さまざまな背景を持つ人をつなぐことができる」
事の発端は、先月中国で行われたFIBAアジアカップ (5th FIBA Asia Cup)で、インド代表の2選手がターバンを外すよう求められたことだった。
手紙によると、2選手は「他選手を傷つける恐れのあるものを装着して、試合に出場してはいけない」という規定に違反したため、ターバンの着用が認められなかったという。
両議員は、「試合中のターバン着用が危険だという根拠はどこにもない」と主張し、ベールやターバンの着用を認めている国際サッカー連盟(FIFA)を引き合いに出した。
クローリー議員とベラ議員は、他にも24人の国会議員から賛同を得ているとしており、8月下旬に行われるFIBAの会議で、方針が変更されることを期待している。(c)AFP