【8月20日 AFP】(一部更新)広島県広島市で20日未明、大規模な土砂崩れが発生、数十棟の住宅がのみ込まれ、当局によると36人が死亡、7人が行方不明となっている。

 また総務省消防庁によれば、現場で活動中だった消防隊員の男性(53)が再び発生した土砂崩れによって死亡した。

 救急隊によれば、複数の場所で人が生き埋めになったとの情報があり、今後も死者の数は増える可能性がある。

 現場の映像からは、少なくとも5か所で土砂崩れが発生した様子が見て取れる。広島県の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が現場に出動している。

 広島県には土砂災害の危険性が高い場所として約3万2000か所が指定されている。広島市では1999年にも、今回土砂災害が起きた地域を含め、大規模な土砂災害が発生し、30人以上が死亡している。専門家らによれば、広島県は、風化しやすく水分を含むと不安定になりやすい花こう岩の土壌が多いという。(c)AFP