警官に首絞められて死亡、NY黒人男性の事件 大陪審で審理
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【8月20日 AFP】米 ニューヨーク(New York)州スタテン島(Staten Island)の検察当局は19日、スタテン島で先月、警官に背後から首を絞められて黒人男性が死亡した事件について、来月にも大陪審を選出して審理が始まる見通しだと発表した。
6人の子を持つエリック・ガーナー(Eric Garner)さん(43)は先月17日、たばこの違法販売容疑で拘束された際に抵抗したことから複数の白人警官によって地面に組み伏せられた。一般の人が撮影した映像には、押さえ込まれたガーナーさんの首を背後から腕で絞める警察官や、呼吸ができないと訴えるガーナーさんの姿が捉えられていた。
意識を失ったガーナーさんは病院に搬送されたが、心臓発作で死亡したと確認された。ガーナーさんは肥満で、ぜんそくを患っていた。
同州検視局がガーナーさんは殺害されたと断定したことを受けてニューヨーク市民の間に波紋が広がり、一部では抗議活動も起こっている。米国では、武器を所持していなかった黒人青年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さんがミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)郊外のファーガソン(Ferguson)で警官に射殺された事件を受け、激しい抗議活動が続いている。
大陪審は市民から選出された陪審員が非公開審理で関係者の証言を聞き、刑事訴追するに足る証拠があるかどうかを判断する。(c)AFP