【8月20日 AFP】人類が地球に与える影響を監視する国際環境NPO(非営利団体)、グローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint NetworkGFN)は19日、地球が1年間で再生できる自然資源の今年の割り当て分が、8か月足らずの人間の活動によって既に使い果たされたとする報告書を発表した。

「8月19日は2014年のアース・オーバーシュート・デー(Earth Overshoot Day)。人間が今年分の自然資源を使い尽くした日となった」

 GNFは、食料や木材などの資源を補充し、エネルギー産出のプロセスで生じる二酸化炭素などの廃棄物を吸収する地球の能力に対して、人間が突きつける要求を追跡している。

 その限界日の到来は毎年早くなっており、1993年の「アース・オーバーシュート・デー」は10月21日、2003年は9月22日、そして昨年は8月20日だった。

 1960年代前半、再生可能な地球の自然資源の年間消費量は約4分の3ほどにとどまっていたが、人口増加と経済成長により、1970年代初頭からはその値が年間の再生可能資源量を超えるようになった。

「今日、世界人口の約86%が、再生可能なレベルを超えて自然資源を消費する国に住んでいる」

 報告書によると、現在の再生可能資源の消費を支えるためには、地球が1.5個必要との計算になるという。(c)AFP