【8月19日 AFP】イスラエルとパレスチナの交渉担当者らは18日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での一時的な停戦を24時間延長することで合意した。これは長期的な停戦に向けた交渉を続けていくための措置で、仲介役のエジプトに加え、パレスチナとイスラエル双方の当局者が明らかにした。

 先に合意されていた5日間の停戦は、19日午前0時(日本時間同6時)に失効していた。

 パレスチナ側の交渉担当者はエジプト・カイロ(Cairo)で、「双方が24時間の停戦に合意した」と発表。またエジプトの中東通信(MENA)も後に、「エジプト側からの公式声明」を引用して停戦延長が決まったと伝えた。

 この交渉は、ガザ封鎖の緩和をはじめ、パレスチナ側の要求の一部に応える形でのエジプト側の提案を軸にしているが、その他の対立点については今後の交渉に持ち越されることになっている。

 イスラエルによる先月から今月にかけての4週間に及ぶガザへの激しい攻撃を受け、同地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、イスラエル側から譲歩を引き出したと主張できるような成果が直ちに得られない場合、停戦延長には応じないと繰り返し警告していた。

 ハマス高官はツイッター(Twitter)で、「交渉はイスラエル側のかたくなさのせいで難航。この24時間(の停戦延長)は、もう一度チャンスをという仲介者らの求めに応じた」ものだったことを明かした。

 一方イスラエル側の当局者も、エジプトが提案した一時的な停戦の24時間延長を受け入れたことを明らかにした。この当局者は、「エジプトの要請に応え、交渉を継続するため、イスラエルは停戦を24時間延長することに同意した」と述べた。(c)AFP