【8月17日 AFP】モンスーンに伴う豪雨によってネパールとインド北部で発生した大規模な地滑りと洪水による死者は16日までに少なくとも109人となり、数千人が避難を余儀なくされている。

 ネパールの防災当局によると、この3日間の雨による地滑りと洪水で、ネパールでは85人が死亡、54人が負傷し、113人が行方不明になっている。

 ネパール内務省報道官によると、インドと国境を接するネパール西部の平野部では各地で道路が寸断されたため、支援物資はヘリコプターでしか運ぶことができない。また約1500人が浸水した住宅に取り残されているが、視界不良のためヘリコプターによる救助は進んでいないという。 

 ネパールでは北東部で約2週間前の今月2日未明に過去10年で最悪の地滑りが発生し、156人が死亡したばかりだった。

 インドでも豪雨によって地滑りと洪水が発生。昨年の洪水被害で5000人以上が犠牲になったインド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州で地滑りが発生して住宅が倒壊し、就寝していた7人が死亡、女性1人が救出されるなど、政府によると15日以降で少なくとも24人が死亡している。(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY