【8月15日 AFP】ドイツ警察は14日、「自体愛行為による事故」で3日以上も手錠がかけられた状態だったとみられる男性を救助したことを明らかにした。

 ドイツ南部ミュンヘン(Munich)市警察関係者がAFPに語ったところによると、同警察に12日、隣人の57歳の男性の行方を心配する住民からの通報があった。

 警察官らは高級住宅地シュバビング(Schwabing)地区のアパートに駆け付け、呼び鈴を鳴らしたが応答はなく、ドアの前には3日分の新聞が置いたままになっていた。

 警察官らが郵便受けから中を覗いてみると、部屋には明かりがついており、不明瞭なつぶやき声がかすかに聞こえた。そのため、ドアを壊して中に入ったところ、キッチンの床に下着姿で女性用のブーツを履き、手錠で拘束された男性が、意識がもうろうとした状態で横たわっていたという。

 警察官らはアパート内を捜索して鍵を見つけ、男性の手錠を外した。犯罪行為が行われた形跡はなかったという。

 警察は声明で、「このミュンヘン市民が自宅アパートで3日以上拘束されていたのは、自体愛行為の最中に起きた事故によるものとみられる」としている。

 AFPの取材に応じた警察関係者によると、発見時に衰弱し脱水症状もみられた男性は、14日の時点でも病院で治療を受けている。「重篤な容体ではない」が、長時間同じ姿勢で横たわっていたことが原因の痛みに苦しんでいるという。(c)AFP