英歌手クリフ・リチャードさん、少年への性犯罪容疑で家宅捜索
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【8月15日 AFP】英警察は14日、ベテラン歌手クリフ・リチャード(Cliff Richard)さん(73)が過去に少年に性的暴行を行った容疑で、リチャードさんが所有する邸宅の一つを捜索した。リチャードさんは容疑を強く否定している。
サウスヨークシャー(South Yorkshire)州警察が、イングランド(England)南部バークシャー(Berkshire)州サニングデール(Sunningdale)のフェンスで囲まれた高級住宅地の一角にあるリチャードさんの邸宅を5時間にわたって捜索した。その際、リチャードさんは不在だったという。
サウスヨークシャー州警察は、「1980年代に発生した、当時16歳未満の少年に対する性犯罪に関する通報があり、捜索令状が出された。逮捕者はおらず、邸宅の所有者は不在だった」と発表した。警察は後に、捜査は「ごく初期段階」で、さらに詳しく調べるため「多数の物品」を押収したと明かした。
1950年代から「デビル・ウーマン(Devil Woman)」、「リビング・ドール(Living Doll)」などのヒット曲で人気を博し、レコードの売上枚数が2億5000万枚を超えているというリチャードさんは、そのいつまでも変わらない若々しい容姿から「ポップ界のピーターパン」という愛称も付けられている。敬虔な(けいけん)なキリスト教徒で、セックス、ドラッグ、アルコールを慎む禁欲的な生活を送っているとされ、1995年には英ロック歌手として初めてナイトの称号を与えられた。
現在は別の邸宅があるポルトガルに滞在しているとされるリチャードさんは声明で、「これまで何か月にもわたり、私が過去に不適切な行為をしたといううわさがインターネット上で広まっているのは知っているが、それは全くの誤りだ」と述べ、捜査に「全面協力する」意向を示した。(c)AFP/Alice RITCHIE