米ブルックリン橋の白い旗、独アーティストが関与認める
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【8月14日 AFP】米ニューヨーク(New York)のブルックリン橋(Brooklyn Bridge)の上に先月、星とストライプ模様の星条旗の代わりに1組の大きな白い旗が夜通し掲げられていた件で、ドイツ人アーティスト2人が責任を認めた。
安全保障上のリスクに極めて敏感な都市にこれらの旗が突然現れたことで、警察はすぐに捜査を開始。テロとの関連は除外されたものの、同市の主要な橋の周囲では警備態勢が強化された。
そんな中、ドイツ人アーティストのミーシャ・ラインカウフ(Mischa Leinkauf)氏(37)とマティアス・ヴェルムカ(Matthias Wermke)氏(35)は自身のウェブサイトに、手縫いの白い米国旗2枚を夜間に塔の先端に吊り下げたと投稿した。
また両氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、この行動の目的は「公共の場の美観」を称えることと、ドイツ生まれの技師が設計した有名なブルックリン橋を祝福するためだったと主張。白い旗が掲げられた日は、この技師が死去した1869年7月22日と同じ日に当たる。
ヴェルムカ氏は同紙に対し、「反米声明ではない」と語っている。
またラインカウフ氏は、「僕たちが見た橋は、ベルリン(Berlin)で技術を身に着けたドイツ人が設計した。彼は夢を実現できる場所と信じてアメリカに渡った。最も美しい公共の建築物を建設するという夢を実現するために」、「その美しさこそ、僕たちが掴み取ろうとしたものだ」と主張している。
両氏によると、敬意をもって取り外した米国旗は、返却する予定だという。(c)AFP