アイアン・メイデンのB・ディッキンソン、英パブの保護呼びかけ
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【8月13日 AFP】英ヘビーメタルバンド「アイアン・メイデン(Iron Maiden)」のボーカル、ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)さんは12日、英国産ビールの祭典「グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバル(Great British Beer Festival、GBBF)」の開幕に合わせ、伝統的なブリティッシュパブの保護のために立ち上がろうと呼びかけた。
ディッキンソンさんは「実にひどい音楽」を流す魂のこもっていない米国風バーが増えていることを非難し、パブを地域の中心地としてでなく「金の成る木」とみなしている大手チェーン所有者たちに責任があると批判した。
グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバルを主催した消費者団体カムラ(CAMRA、Campaign for Real Ale)によると、パブの閉店はますます増えている。閉店は1週間におよそ31店舗のペースで、多くはスーパーや不動産業者の店舗に変わっている。また、商業的なバーに変わっているパブも多い。
ディッキンソンさんはAFPの取材に「パブはコーヒーショップと同じと認識されるべき」と述べ、「パブが安全で落ち着いた場所であり、ビールを飲んでくつろげる場所だという考えに立ち戻るべきだ」と語った。
「座ってビールや水を飲んだり新聞を読んだり友人と会話したりするのが快適に感じることができる家具やカーペットなどを撤去し、パブの性質を変え、米国風のバーに変えてしまったら、それはパブじゃない」
「パブを午前2時まで開けておく必要はない。パブが夜11時に閉店するのは何の問題もない。それまでに飲み足りなかったら、それは君に何か問題があろんだろうね!」
ロンドン(London)のオリンピア(Olympia)展示場が世界最大のパブに変わるグレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバルは、16日までの5日間の日程で開催中で、5万5000人以上の来場が見込まれている。(c)AFP/Robin MILLARD