エボラ熱に未承認薬の使用容認、世界保健機関
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【8月12日 AFP】西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱による死者が1000人を超え、欧州で初めてのエボラ出血熱の犠牲者としてスペイン人宣教師の死亡が確認される中、世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は12日、エボラ対策として未承認薬を使用することを容認した。
WHOの発表の前には、米医薬品企業マップ・バイオファーマシューティカル(Mapp Biopharmaceutical)が現時点で提供可能なエボラ出血熱治療のための未承認薬「Zマップ(ZMapp)」の全量を西アフリカに輸送したと発表していた。
WHOはスイス・ジュネーブ(Geneva)で行われた医療専門家らの会合の後、「この感染拡大の特別な状況の下、特定の条件が整った場合には」「効果と副作用が確認されていない未確証の医療介入を行うことは、倫理的である」と声明を出した。
現在のエボラ流行は、約40年前にエボラが発見されて以降最悪規模となっており、WHOによるとこれまでに1013人が死亡した。(c)AFP/Nina LARSON with Zoom DOSSO in Monrovia