【8月12日 AFP】西アフリカ・リベリアでエボラウイルスに感染し帰国して治療を受けていたスペイン人宣教師が12日、死亡した。入院先の首都マドリード(Madrid)にあるカルロス3世病院(Carlos III Hospital)が12日、発表した。

 死亡したのはローマ・カトリック教会の聖職者ミゲル・パハレス(Miguel Pajares)さん(75)で、エボラウイルスに感染したことが確認され、7日に特別な設備を搭載した軍用機で帰国していた。帰国後は、エボラ出血熱を発症した米国人患者2人に投与され、その後快方に向かっていることが報じられた、「Zマップ(ZMapp)」と呼ばれる米国の実験的な血清による治療が行われていたという。

 パハレスさんはリベリアの病院でエボラ出血熱患者の治療を行っていたスペインの慈善団体に所属していたが、同団体のスタッフで4人目のエボラ出血熱による死者となった。(c)AFP