【8月12日 AFP】中国の国防科学技術工業局(State Administration of Science, Technology and Industry for National DefenceSASTIND)は10日、打ち上げ後に再び地球に帰還することのできる探査機の試験を今年中に実施する予定だと発表した。探査機を大気圏に再突入させ帰還させる試験で、中国の野心的な宇宙計画の最新段階となる。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、探査機打ち上げは月の表面からサンプルを採取することを目的とした月面探査機「嫦娥(Chang'e)5号」の技術的試験になるという。

 中国は軍主導で、2020年までに恒久的な宇宙ステーションを建設し、最終的には人を月へ送ることを目標としている。

 また2012年には中国の有力科学者が、2030年までに火星の表面からサンプルを採取する計画を国営メディアに語っている。(c)AFP