【8月12日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)は11日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を調査する調査委員会のメンバー3人を発表した。米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さん(53)の婚約者、アマル・アラムディン(Amal Alamuddin)氏(36)も含まれている。

 イスラム教ドルーズ(Druze)派に属するアラムディン氏一家は、1975~90年の内戦時に英国に避難した。

 アラビア語とフランス語、英語が堪能とされるアラムディン氏は、ロンドン(London)にあるフランス系学校に通い、オックスフォード大学(Oxford University)と米ニューヨーク大学(New York University)で学位を取得している。俳優業以外に平和活動でも知られるクルーニーさんと、来月イタリアで結婚すると報じられていた。

 アラムディン氏は国際的な調査や紛争を専門としており、これまでにもレバノンのラフィク・ハリリ(Rafiq Hariri)元首相暗殺事件の国際法廷に関わった他、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長によるシリア和平仲介努力にも協力している。

 弁護士としては、ウクライナのユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相や、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者らから依頼を受けている。

 ガザ調査委のこの他のメンバーは、かつて人種差別とコートジボワール内戦後の問題で国連監視員を務めたセネガルのドゥドゥ・ディエン(Doudou Diene)氏と、カナダ人国際弁護士ウィリアム・シャバス(William Schabas)氏。

 47か国からなる国連人権理事会は先月23日、イスラエルと米国からの強い反発をよそに、賛成多数で調査委員会の設置を決めた。同調査委は、来年3月までに調査結果を理事会に報告することになっている。(c)AFP