ツォンガ、フェデラーを破りロジャーズ・カップ初優勝
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【8月11日 AFP】男子テニス、ロジャーズ・カップ2014(Rogers Cup 2014)は10日、カナダ・トロント(Toronto)のレクソール・センター(Rexall Centre)でシングルス決勝が行われ、大会第13シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)が7-5、7-6で第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、ツアー11勝目を挙げた。
ツォンガは同時に、ロジャーズ・カップを制した初のフランス人選手になった。
この日11本のサービスエースを決めたツォンガとは対照的に、33歳の誕生日を迎えたばかりのフェデラーは、アンフォーストエラーを積み重ねた。
ツォンガは、「信じていれば、いつかかなうものだ」とすると、「この大会で、自分が成し遂げたことを誇りに思う」と話した。
わずか1セットしか落とさずに今大会を勝ち上がったツォンガは、3回戦で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を、準々決勝でもアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を退けた。
2008年のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters)で優勝したツォンガは、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズ2勝目を挙げ、フランス出身の名選手ギー・フォルジェ(Guy Forget)氏に肩を並べた。
2年前のこの時期、トロント市内を歩行中に消火栓にぶつかり、右膝を負傷してツアー欠場を余儀なくされたツォンガは、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2012)でもプレーすることができなかった。
ツォンガは、「僕の心に一生残る」と当時を振り返ると、「2年前、ここで膝を負傷したが、今すべてが変わった。この勝利には何か特別なものがある。ロジャーに敬意を表したい」と語った。
「また調子が戻ると信じていた。この経験が、残りのシーズン中、僕の背中を押してくれるだろう」
ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2014)とゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2014)で優勝し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)でも決勝進出を果たしたフェデラーは、今大会で記念すべき80個目のタイトル獲得を狙っていた。
今季の戦績を44勝9敗としたフェデラーは、「良い時間だった。たとえ、僕の期待通りに試合が運ばなくてもね」とすると、「今週は見ごたえのある試合ができたと思う。とても楽しかった。ジョーはこのタイトルにふさわしいプレーをしたと思う。素晴らしい選手たちを破り、ここまで勝ち抜いたんだ」とツォンガを称え、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2014)に照準を定めた。(c)AFP/Scott WILLIAMS