ナゴルノカラバフ紛争で新たな衝突、ロシアが仲介に乗り出す
このニュースをシェア
【8月10日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9日、アルメニアのセルジ・サルキシャン(Serzh Sarkisian)大統領およびアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領との会談を開始した。係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐる最近の軍事衝突で、ソ連崩壊後有数の戦闘となったナゴルノカラバフ紛争が再燃する不安が高まったことに対応した。
この日プーチン大統領は黒海(Black Sea)に面したロシア南部の保養地ソチ(Sochi)の別荘で、サルキシャン大統領およびアリエフ大統領と個別に会談した。10日には三者会談を行って事態収拾を図る。
住民の大半がアルメニア人のナゴルノカラバフは、アルメニアの支援を受け、1991~94年の戦闘を経てアゼルバイジャンから分かれた。戦闘の犠牲者は約3万人とされている。それ以来紛争の火種がくすぶっており、政治的解決策が見いだせない中、両国は対立姿勢を崩していない。
アルメニアとアゼルバイジャンの境界沿いの地域は、ここ数週間に1994年の停戦合意後としては最も激しい軍事衝突が発生して少なくとも22人の兵士が死亡したことで、状況が大きく揺らいでいる。(c)AFP