ウガンダでゲイ・パレード、「反同性愛法」の無効判決後で初
このニュースをシェア
【8月10日 AFP】ウガンダ南部のエンテベ(Entebbe)で9日、同国の憲法裁判所が厳格な反同性愛法を無効とする判決を出した後としては初のゲイ・パレードが行われた。
「このパレードは私たちを1つにするためのもの。今まではみんな反同性愛法のせいで隠れていたの」と、主催者のサンドラ・ンテビ(Sandra Ntebi)さんはAFPに語った。
無効とされた反同性愛法は同性愛者と確認された人に終身刑を科すというもの。人権擁護団体からは「言語道断」だと糾弾されていたが、多くのウガンダ人の間では支持されていた。
憲法裁は同法の施行から6か月目の今月1日、議会での採決手続きに不備があったとして同法を無効とする判断を下した。政府は即座に上訴し、議員たちは同法案の採決のやり直しを求めた嘆願書に署名した。
ウガンダで同性愛は違法のままであり、禁錮刑にもなり得るが、同性愛の擁護活動はもはや違法ではなく、一般市民が同性愛者を当局に告発する必要もなくなった。
音楽と笑いの中、活動家たちは首都カンパラ(Kampala)から約35キロ離れたエンテベの、ビクトリア湖(Lake Victoria)近くの植物園に集まった。反同性愛法の成立を主導したヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領の邸宅から1キロほどの場所だ。パレード参加者の1人は自分の顔に「ゲイのウガンダ人だっているんだ。それを理解しろ」と書かれたステッカーを貼っていた。(c)AFP/Grace MATSIKO