ガザ地区、停戦後の空爆100回以上に 新たに5人死亡
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【8月10日 AFP】イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への空爆を40回行い、ガザの救急当局によれば、少なくともパレスチナ人男性5人が死亡した。
8日に72時間の停戦が終わった後にイスラエルが実施した空爆は9日までに100回以上となり、パレスチナの医療関係者によるとこれらの空爆で10人が死亡した。
9日に死亡した5人のうち2人は難民キャンプをバイクで通り抜けているときに空爆に遭い、3人は空爆で破壊されたモスクのがれきから遺体で見つかった。パレスチナ内務省は、イスラエル軍機が3か所のモスクを破壊したと発表。うち少なくとも2か所は、ハマスと関係があったとされている。
ガザ住民のイブラヒム・タゥイール(Ibrahim Taweel)さんは、午前3時にイスラエル軍から電話があり、自宅から逃げろと言われたという。近くにあるモスクが空爆されるわずか5分前だった。「近所の人たち全員に教える時間はなかった。だから自分と隣家の人だけが逃げた。5分後にF16戦闘機が『ロケット』を次々と発射してモスクを破壊した」
エジプトの首都カイロ(Cairo)での停戦延長の交渉がまとまらず、72時間の停戦は8日朝に期限切れとなり、戦闘が再開。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は9日、ロケット弾14発を発射し、停戦終了後にハマスが発射したロケット弾は52発となった。8日にイスラエルの市民と兵士各1人が負傷したが、9日はイスラエル側に負傷者などの被害は報告されていない。
イスラエルがガザ地区への本格的な攻撃を始めた7月8日以降、パレスチナ人の死者は少なくとも1900人、イスラエル側は67人(ほとんどが兵士)となっている。国連(UN)はパレスチナ人死者の少なくとも1354人が民間人で、子供は447人としている。(c)AFP/Adel ZAANOUN