【8月9日 AFP】独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は8日、ドイツ政府が各国の在独大使館に対し、ドイツ国内で活動中の情報機関員全員の名簿の提供を要請したと伝えた。

 米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の大規模な情報収集活動の実態が暴露されたことに続き、米国が行っていたとみられる2件のスパイ活動が明らかになったことを受けて、ドイツ政府は1か月ほど前に米中央情報局(CIA)のベルリン(Berlin)支局長に国外退去を命じるという前例のない措置を取り、怒りをあらわにしていた。

 シュピーゲル誌によるとドイツ政府は、米政府がドイツ国内で活動中の情報機関員の存在を繰り返し否定したことに業を煮やして名簿提出要請に踏み切ったという。ドイツ外務省はAFPの取材に対し、同誌の報道内容を否定しなかった。(c)AFP