伊座礁船から骨、最後の不明者か
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【8月7日 AFP】2012年1月にイタリア中部ジリオ(Giglio)島沖で座礁し、先月、解体作業のためにジェノバ(Genoa)の港にえい航された豪華客船コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号の船内で6日、作業員が新たに骨の一部を発見した。最後の不明者の遺体の可能性もあるが、イタリア当局は「まだ断定できない」としている。
イタリア市民保護当局の報道官はAFPの取材に、依然行方が分からないインド人給仕係のラッセル・レベロ(Russel Rebello)さんの遺体の捜索活動で「ダイバーたちはコンコルディア号船内の捜索中に骨の破片を発見した」と語った。
イタリアメディアはダイバーらが発見したのは頭蓋骨の一部と報じているが、市民保護当局はこれまでのところ報道について否定も肯定もしていない。「骨の分析がまもなく行われ、結果は数日以内に明らかになるはずだ」と同局は声明で述べている。
この声明によると、当局はレベロさんの親族に連絡をするとともに、別のイタリア人の被害女性の遺族にも「彼女の遺体の一部である可能性も除外できないので」連絡したという。
事故で死亡した32人のうち30人の遺体は事故直後に発見されたが、イタリア人女性客、マリア・グラツィア・トレカリチ(Maria Grazia Trecarichi)さんの遺体は昨年10月に収容され身元が特定された。しかしトレカリチさんの遺体の全てが発見されていたかどうかは分かっていない。(c)AFP