【8月7日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は6日、同国軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で1か月に及び続けるイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との戦闘について、「正当」であり「均衡がとれたもの」であると断言し、パレスチナ市民に多数の犠牲者が出た責任はハマス側にあると主張した。

 中東エルサレム(Jerusalem)での記者会見で、米CNNテレビからの質問に答えた同首相は、「(ガザでの軍事作戦は)正当で、均衡がとれていたと思うが、それは一人一人の市民の犠牲者の死に対するわれわれの深い遺憾の意を打ち消すものではない」と述べた。

 ガザ地区での戦闘により、イスラエル側には兵士64人と、タイ人労働者1人を含む民間人3人の計67人の犠牲者が出ている。一方、パレスチナ側の医療関係者によると、ガザ住民の犠牲者は1875人に上り、それには子ども430人と女性243人が含まれている。

 ネタニヤフ首相は、ハマスの戦闘員がモスクや学校からロケット弾を発射していると指摘した上で、これに対する自衛をイスラエルに許さないのは「誤り」となるだろうと述べた。「そんなことが起きたら、世界でより多くの市民が死ぬことになるだろう。今は試練の時なのだ」

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