【8月6日 AFP】欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)は6日、彗星探査機ロゼッタ(Rosetta)が太陽系内における総距離60億キロに及ぶ10年越しの追跡の末、彗星と歴史的な「ランデブー」を果たしたと発表した。

「われわれはこの彗星にいる」と、ロゼッタの飛行管制官を務めるシルバン・ロディオ(Sylvain Lodiot)氏は、ドイツ西部ダルムシュタット(Darmstadt)の管制室からウェブ放送で宣言した。

 彗星の上空の周回軌道に宇宙船が入るのは初めて。彗星の太古のちりや氷には、惑星形成を解明するヒントが含まれていると考えられている。

 ロゼッタとチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67PChuryumov-Gerasimenko)のランデブーはグリニッジ標準時(GMT)6日午前9時29分(日本時間同日午後6時29分)に確認された。遭遇地点の地球からの距離は4億キロという。(c)AFP