【8月6日 AFP】「ポップスの帝王」と呼ばれた米歌手、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんから幼少期に性的虐待を受けたとして、米カリフォルニア(California)州の男性が、ジャクソンさんの遺産から損害賠償を求める訴訟を起こした。

 裁判所文書によると、ロサンゼルス(Los Angeles)在住のジェームズ・セーフチャック(James Safechuck)さん(36)は、10歳だった1980年代後半に米飲料大手ペプシコーラ(Pepsi Cola)のコマーシャルでジャクソンさんと共演した後の約4年間、およそ100回にわたり虐待を受けたとされている。

 弁護団は訴状の中で、2009年に死去したジャクソンさんは当時、性的虐待を「愛情を表す行為」だと信じるようセーフチャックさんを「洗脳していた」と主張している。また1988年に行われたジャクソンさんの「バッド(BAD)」ツアー中、セーフチャックさんはいつもジャクソンさんと一緒のベッドで寝ていたとしている。セーフチャックさんによれば、思春期に入るまで虐待は続いたという。

 裁判は9月4日にロサンゼルスで開始される予定。一方、ジャクソンさんの遺産を管理するハワード・ ワイツマン(Howard Weitzman)弁護士は、セーフチャックさんの訴えは却下されるべきだと語った。(c)AFP