【8月6日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で5日から72時間の停戦が始まり、29日間続いた戦闘が止まった。この間の死者はパレスチナ側で1875人、イスラエル側で67人に上った。

 パレスチナとイスラエルの双方は、永続的な停戦について協議するため、エジプトのカイロ(Cairo)に少人数の交渉団を送ったことを確認した。

 パレスチナ側はイスラエルによる8年に及ぶガザ地区の封鎖の解除と境界検問所の開放を要求している一方、イスラエル側はガザ地区の完全非武装化を求めており、行く手には厳しい外交の戦いが待ち構えている。

■破壊された自宅 「家族に見せたくない」

 ガザ地区では、大勢の人が屋外に出て、通りや海岸で遊ぶ子供たちの姿も見られた。いくつかの店舗では久しぶりに営業が再開された。

 しかし、イスラエル軍が地上戦を始めた先月17日に避難した後、初めてガザ地区北部ベイトハヌン(Beit Hanun)にある自宅に戻ったハイリ・ハサン・マスリ(Khayri Hasan al-Masri)さんが目にしたのは、完全に破壊されたがれきの山だった。

 3人の子供がいるというマスリさんは、「妻と子供たちになんと言えばいいのか。家族にはこんな光景を見せたくない!これを見たら、妻や子供たちは頭がおかしくなってしまうだろう」と話した。(c)AFP/Adel ZAANOUN