【8月5日 AFP】男子プロテニス協会(Association of Tennis ProfessionalsATP)が9月に開催を予定していたイスラエル・オープン(Negev Israel Open)は、同国の政情不安により中止になるという。4日、関係者が明かした。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘は、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)がイスラエル側にロケット弾数十発を撃ちこみ、これにイスラエル側も数十回の空爆で応じるなど、大規模なものへ発展している。

 ATPは、サンクトペテルブルク・オープン(St.Petersburg Open)に代わる大会として、1996年以来となるイスラエルでのツアー開催を計画していた。

 ATPのクリス・カーモード(Chris Kermode)会長は、「イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)で予定されていた今年の大会は、残念ながら中止となりました」と発表し、「悲しいことですが、現地の状況を見る限り、計画を実行することが難しいのです」と説明した。

「選手、ファン、イベント関係者の安全を確保することが最優先事項です。来年は大会が開催できることを願います」

「現地に一刻も早く平和が戻るよう、お祈りしています」

(c)AFP