【8月5日AFP】米国などで最近、インターネット上で動画を公開するために、自分の体に火をつけたり氷水を浴びたりといった過激な「度胸試し」を試みた人々が死傷する事故が相次いでおり、ネット時代が生み出した愚かな行為だとあきれる声が上がっている。

 米国では先週末、10代の少年が消毒用アルコールを自分にかけ火をつけて2度のやけどを負い、病院で治療を受けていると報じられた。この行為の目的は「ファイアー・チャレンジ」と呼ばれる危険な度胸試しに挑戦した動画をユーチューブ(YouTube)やフェイスブック(Facebook)に投稿することだったという。

 ツイッター(Twitter)では、ハッシュタグ「#firechallenge」を付けたツイートで、若い男性がバスタブで自分に火をつけた後、必死になって火を消したり燃え上がるズボンを脱ごうとしたりしている動画が投稿されている。

 あるユーザーは同じハッシュタグで「人間はどんどんばかになっているのか、そう思っているのは自分だけか」と、皮肉を込めてツイートした。この少年の愚かな行為により、オンライン上では活発な議論が行われ、ネット時代の自然淘汰かもしれないとの声まで上がった。

 またドイツのメディアは先週、フェイスブックではやっている「冷水チャレンジ」に参加していた男性が、掘削機の下敷きになって死亡したと報じた。男性グループに浴びせるための数千リットル分の水が入れられた大きなスコップを高く持ち上げていた掘削機が転倒し、うち1人が死亡、5人が負傷したという。

 この「冷水チャレンジ」ではこれ以前にも複数の死者が出ているとされている。(c)AFP