米都市で水道水が飲用禁止に、40万人以上に影響
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【8月4日 AFP】米オハイオ(Ohio)州トレド(Toledo)の当局は2日、同市と郊外の住民少なくとも40万人に対し、藻の繁殖によって発生したとみられる毒素「ミクロシスチン」が水道水から検出されたため、飲料用として水道水を利用しないよう警告した。
また、水道水を沸騰させることで毒素の濃度が増すとして、お湯を使わないよう呼び掛けている。
市の声明によると、市の浄水場で水質検査を実施した化学者らは、2つのサンプルから「飲用してはならない」レベルの1リットルあたり1マイクログラムを超えるミクロシスチンを検出したという。
警告はトレド市の水道水の全利用者を対象としており、当局は警告が解除されるまで水を使わないよう求めている。マイケル・コリンズ(Michael Collins)市長によると、水質検査の結果が出そろうのは3日午後の見込みだという。
地元の赤十字社(Red Cross)によると、ミクロシスチンは吐き気や下痢を引き起こしたり、肝機能に悪影響を及ぼしたりする恐れがあるという。
市の水道水の水源となっているエリー湖(Lake Erie)では、流入した農業用肥料に含まれるリンやチッソによって藻が大繁殖した。(c)AFP